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駅 書

摂津本山駅
新しくなったJR摂津本山駅


 かつて私も半世紀余り通った懐かしい駅がなくなり2013年11月、 JR摂津本山駅が新駅としてリニューアルオープンしました。
その晴れある場所に私の作品(90×90㎝) が駅の階段の踊場壁面に毎月2枚が掲示されることになりました。
1枚は"『書』に親しんでいただきたい"をテーマにし、もう1枚は、鉄道や駅をテーマ (鉄道ポエム)に詠んだ俳句・短歌・くすっと笑える川柳・風刺を込めた作品2枚を『駅書』と称し 制作しております。
駅と多くの皆様とのコミュニケーション役として作品を作っておりますが、 御覧になって、ご意見など拝聴できればと思っております。
本山・岡本界隈を訪れる機会があれば、是非2作品同時に御覧ください。











駅書_汽笛声
   

※駅の改札には入りません。
※毎月2作品入れ替えており階段は南北に通り抜けでき どちらも御覧になれます。


ステンドグラス -しあわせへの回廊-


ステンドグラス

日本一お洒落な街 "岡本" その一番近い駅『摂津本山駅』にふさわしい何か!!
JRの若い力がこのステンドグラス(180×180㎝)の作品を導いてくれた。
30㎝ぐらいの小品しかデザイン したことがなかった私がいきなり200㎝角の作品のデザインを作ることになる。 大変なプレッシャーをかかえながらステンドグラス作家さんとのコラボレーションがはじまったのは2013年 9月の事だった。
まずはデザインのイメージづくりで作品を3点つくりJR・美しい街岡本協議会などの方達と 協議し、旧地名に縁起のよい動植物を入れ、神戸のルミナリエを意識した和の回廊に決定した。
小さなデザインスケッチ(A3サイズ×2)を実際の大きさの作品(200×200㎝)のパネルに描くことになった。 200㎝未満しかない私の作業場は半分にしないと描けなかった。出来上がったパネルをもって、夜中にまだ工事半ばの 実際の位置に置いてみた。その場所は女子トイレ(※子供トイレ)と男子トイレの間だった。 工事でのサイズは200㎝角だったが、実際にその大きさをいれると、ステンドクラスで中が透明とわかっていても、 圧迫感があった、そしてもう一度つくりなおすことになる。
180㎝角になっても縮小は無理なのでまた1週間一からやり直した。デザインから下絵制作まで約Ⅰヶ月余りかかった。 やっと作家さんに渡すことになるがこのあとガラスの選択や作家さんとのやりとりなどイメージと違ったところ などがあり次々に難問が続く。作家さんもご苦労された。 そして出来上がり2015年5月の夜中の設置に私は立ち 会えなかったが約20人近くの方達のお陰で無事設置できた。デザインを制作したものとして私は駅の外から見守り 祈るしかなかった。
ステンドクラス制作の秘話は駅を利用するたびその日々を思い出し、心がキュンとなる。そして 相次いで起こる地震でステンドグラスが壊れないことを願いながら

※子供トイレはJRの駅では初めてとのこと。
 男子トイレはイクメンの方も使いやすいようなトイレらしい。
 ステンドグラスの裏には石でできた椅子が置かれている。
 この石の椅子になるまでにも色々秘話はあったのかも。  
 そんな思いで駅を見ると楽しいです。

『摂津本山駅の8不思議』 のひとつ

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