野原神川 Shinsen Nohara
震災とわたし Ⅰ
阪神淡路大震災とわたし
大きな地鳴りと激震で一瞬にして両親と義弟の命を奪った、阪神淡路大震災。
1月17日が近ずくたびに、昨日の出来事のように甦ってきます。
日本各地で地震や津波があるたび、わたくしと同じように苦しい思いをされる方達がまた増えていく …
と考えるとき気持も重苦しくなります。
当時はわたしも39歳でした。⁽※写真1)あれから21年過ぎ、
60歳以上の方達のお気持ちを思うと、胸が締め付けられる思いでいっぱいです。
現在、自宅(ばく工房)で子ども書道教室を開いております。震災当時、まだ生まれていなかった小学生
にも折にふれ、震災の話をしています。
辛かった自分の体験も勿論ですが、瓦礫と化し焼失した街で、ご近所の
方達やボランティアの方達が手を差し伸べてくれた事、極限状況の中でも人は『希望』をもって生きていける事、
助けあって生きる事の大切さの意味を少しでも子ども達に伝えることができればと…書を通じ震災の語り部を
させていただいております。
足を運んでくださった方から「涙がでました」とのお言葉を励みに、わたしだ けではなく、もっと多くの方達の気持ちを"書"で表現させていただきたい、そのお手伝いができればと思い ました。
震災は辛い事ばかりではありませんでした、震災がなければ一生知合えなかった人達との関わりや、「絆」 の大切さをも学びました、助けていただいた多くの方々に心から『ありがとうございます』と伝えたいです。
この気持を大切に、これからも活動を続けてまいります。
その移転先のデスプレイに『Kobe-Energy』の書を筆を使わず、気持をひとつに重ねたく"指"で表現しました。 神戸の皆さんに応援メッセージです
震災とわたしⅠ 震災とわたしⅡ 震災とわたしⅢ